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----- Original Message -----
From: Y.N
To: info@rosenkranz-jp.com
Sent:
Tuesday, February 10, 2004 11:06 PM
Subject: 恐るべき、カイザー マジック!
貝崎様
先日は、遠方より拙宅へクリニックにお越し頂き有難うございました。クリニックが終わってみれば、インシュレータ、ケーブル等何も一切入替えることなく、スピーカーのセッティングの変更とアッテネーターの調整のみで格段にグレードアップした音が出たのには驚嘆しました。
これはまさにマジックです。
タネも仕掛けもないマジックです。
あるのは、『鳴るよう出来ているものは、鳴るようにしてやれば必ず鳴る....』
という信念とカイザーウェーブ、
電気と振動の時間軸等の独自の理論と長年の研鑽で培われた確かなテクニックです。
拙宅のリスニング環境は、決して良い条件ではなかったと思います。四方の壁は、薄いベニヤ張りで共振しやすいため、低音の処理には苦労されたと思います。熟慮された後に出た対策は、思いもかけないものでした。スピーカーを更に壁に近づけ、部屋全体の共振を利用して処理するものでした。そうして出てきた音は、高音は澄み切って伸び、低音は引き締まって豊かに響く。
スピーカーの幅を狭めたにも拘らず以前にも増して音が左右に広がる。音が勢いよく前に出て、ボリュームを少し絞っても多少の騒音はも気にならなくなる。楽器等の音源がきっちり分離して、位置がさらに明瞭になるという事ですが、要は”音楽”が一段と生き生きと鳴り、聞き疲れがしなくなったことに尽きます。
セッティングの後、貝崎さん持参のACケーブルやインシュレーターを入れて聞き比べをしましたが、以前電源ゲーブルをお借りした際、CDプレーヤーに試した時は、上手く鳴らなかったものが今回は、非常に効果を発揮したのには驚きました。
以前と違う点は、セッティングの変更とアッテネーターの調整しただけですが、環境条件を正しく整えてやれば効果を発揮するが、正しく整っていなければ、いいものを使ってもトータルのバランスを崩してしまうのでマイナスに働くこともあるこということがよくわかりました。
そして、今回のクリニックでアンプ等のグレードアップを図らずともローゼンクランツのインシュレーター、ケーブルで大幅なグレードアップが図れる見通しを得たことも大きな収穫でした。
また、オーディオは、費用と労力をつぎ込んで自らの求める”音”を自らの技量と努力で創造していく”大人の趣味”と考えれば、有料のクリニックによって改善を図ることは、オーディオの邪道といえるかも知れません。
私も、そうした求道者的考え方を否定するものでもありませんが、しかし、往々にして果てしない機器等の買い替えの行き着く先は、失望と諦めに辿り着くことになる恐れがあります。
オーディオの目的は、人生の限られた時間の中でより多く音楽を聞き、より多くの感動を享受することにあるとすれば、優れた感性と技術を持った信頼できる専門家に
クリニックをお願いし、セッティングを含めた環境条件をキッチリ作っておくことが、より確実に効率よく目的に近づく道だと思います。
実際、拙宅では、ほとんど息子さん1人でクリニックを行っていましたが、彼には常人には想像もつかない鋭い感性があるようで、音をしばらく聞いただけで部屋を含めた音響の特性と問題点が把握できるようで,安心してお任せすることができました。クリニックの最後にガラス板の応接テーブルの向きを逆に変えて音響を整えるオマケまで披露してもらってまたビックリしました。
多分、今回のクリニックだけでは時間の制約もあってまだ不十分な所も残っていることと思います。今後、ローゼンクランツのインシュレーター、ケーブルで土台をさらにシッカリ整え、いづれまた再クリニックをお願いできればと思っています。その節は、よろしくお願いします。
有難うございました。
カイザー マジックに脱帽!
Y.N |
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